<第89回箱根駅伝>◇3日◇復路◇箱根-東京(5区間109・9キロ)
帝京大が、早大とのデットヒートを制し、00年の過去最高順位と並ぶ4位に食い込んだ。
ゴール前100メートルで、最終10区の熊崎健人(2年)が満を持してのスパート。早大の田口大貴(2年)も並走し、ともにゴールになだれ込んだ。箱根全区間217・9キロを走って、11時間21分39秒と同タイムながら、熊崎が胸の差で制し「良かったー!」と5年ぶりにシードに返り咲いた。
5位でタスキを受け取った熊崎は、3キロ付近で田口に追いついた。「最後勝負と決めていた。前に出るつもりはなかった」と、力を蓄えて自重。並走しながらタイミングをうかがい、最後のスプリント勝負に競い勝った。これが初めての箱根。「あこがれだった箱根で走れて結果もついてきた。うれしい」と、最高の笑顔がはじけた。