<全日本実業団対抗女子駅伝>◇18日◇宮城・松島町中央公民館前~仙台市陸上競技場(6区間=42・195キロ)
東北唯一のチーム、日本ケミコンが健闘した。昨年より順位を2つ上げて16位。震災で主力選手などが抜けて部員は補欠なしの6人となったが、森勇治監督(61)は「欲を言えばきりがないですし目標に近いタイム。よくやったと思います」と合格点を与えた。
宮城・大崎市に拠点を置き、ユニホームには「がんばろう
東北」「支援
ありがとう」などと書かれた手製の喪章をつけて走った。正井裕子主将(31)は「コースだった沿岸部では津波で亡くなられた方もいた。何かを伝えたかった」。福島第1原発事故の影響で家族が福島・南相馬市から千葉・松戸市に避難した松本菜津美(21)は「周りの支えがあったから完走できました」と笑顔を見せていた。