来年元日のニューイヤー駅伝に富士通が雪辱を期して挑む。前回は1秒差の2位で涙をのんだが、09年優勝、10年3位、そして前回2位と毎年優勝争いに加わっている。個々の戦力では他の上位候補チームに劣るが、本番への抜群の調整力を持つ。“福嶋(監督)マジック”と言われるゆえんだ。
前回6区区間賞の阿久津尚二(26)は、上りや向かい風に強いロード専門選手。レース後半で流れを変えられるのが強みだ。キャプテンの福井誠(27)は前回、アンカーで敗れた当事者だが、「チームを引っ張っていく存在」(福嶋正監督)と他選手からの信頼も厚い。09年には3区に出場して区間2位と踏ん張り優勝にチームを導く走りを見せた。当時と同様に福井がレースのカギを握りそうだ。