<世界陸上>◇27日◇女子マラソン◇クッチェボサン運動記念公園(韓国・大邱)発着の42・195キロ

 ママさんランナーの赤羽有紀子(31=ホクレン)が、日本勢唯一の5位入賞を果たした。32キロ付近でアフリカ勢4人の猛烈なスパートにあい「スピードの切り替えがすごく、不意打ちを喰らった感じ。あまりにも凄すぎた」と振り返った。

 ただ、その後も気落ちしてスピードダウンすることもなく、5位をキープ。前回ベルリン大会はレース中に脱水症状に陥り、無念の31位に終わったが、その屈辱は晴らした。「2年前に比べれば、しっかり走れました」。

 今年1月の大阪国際女子でマラソン5戦目で念願の初優勝。そしてつかんだ2度目の世界切符。来年は、集大成のロンドン五輪という大目標がある。5歳の長女優苗ちゃんが小学生になれば普通のママになると言う。「競技者としての終わりを考えている」と話す夫の周平コーチとの二人三脚で、ロンドンを狙う。