<世界陸上>◇30日◇男子400メートル決勝◇韓国・大邱スタジアム
キラニ・ジェームズ(18=グレナダ)が44秒60の自己新で優勝。今季世界ランク1位で、北京五輪金メダリストのラショーン・メリット(25=米国)の連覇と、この種目の米国勢5連覇を阻んだ。そのメリットが44秒63で2位、ケビン・ボルレー(23=ベルギー)が44秒90で3位だった。
ジェームズは、メリットにピタリと並走。最後の10メートルで胸一つリードし、100分の3秒差で振り切った。今季44秒86の自己ベストを出したが、その記録も大舞台で更新。昨季の世界ジュニアを制した若武者が、たった1年後に“シニアの部”も制した。ジェームズは「メリットや他の選手は気にせず、自分のレースをした。レース中はできるだけリラックスしようと思った。それが力強いフィニッシュにつながる」と勝因を分析した。「優勝が分かった瞬間は、信じられないくらい幸せだった。グレナダの人々はとても親しみやすいので、国にもどったらカーニバルになる」とおどけてみせた。