<世界陸上>◇31日◇女子20キロ競歩◇クッチェボサン運動記念公園(韓国・大邱)発着

 前回の09年ベルリン大会で7位入賞を果たし、連続入賞でロンドン五輪代表切符をつかみたかった渕瀬真寿美(24=大塚製薬)は、残り1・5キロを切った18・7キロ付近で倒れ込み、そのまま棄権した。疲労と脱水症状に伴うものだった。

 スローペースの入りで先頭集団を歩き、トップには5キロで2秒差の14位、10キロでは同タイムで7位通過。だが、これが裏目となり、15キロでは7位と、順位こそキープしたものの44秒遅れ。10キロ過ぎでは注意も受けフォームも乱れるなど、棄権する前兆はあった。「ペースの乱降下が激しく、対応できなかった」と日本代表の今村文男・競歩副部長。高野進監督も「もっと冷静に入っていれば」と日本記録保持者のレースを分析した。