<世界陸上>◇31日◇女子20キロ競歩◇クッチェボサン運動記念公園(韓国・大邱)発着
女王は健在だった。日陰がないコースで、暑さとの戦いとなったレースを、オルガ・カニスキナ(26=ロシア)が制した。大会3連覇で、北京五輪も含めると世界大会で4連勝。2位の劉紅(24=中国)に18秒差をつける快勝だ。
今季ベストは世界ランク7位だが、それは上位が気候に恵まれた中でマークしたものがほとんど。盛夏の期間に開催される世界大会を制し続けたように、暑さには絶対の自信を持って臨んでいた。
「過去のメダルは忘れて挑んだ」というが、体に染みた経験は忘れていない。序盤をスローペースで入り集団を形成し、10~15キロで後続に5秒差をつけ、ラスト5キロでグングン差を広げた。「レース戦略通りの展開で満足している。とてもうれしい」と話した。