<世界陸上>◇2日◇男子200メートル予選◇韓国・大邱スタジアム

 よもやのフライングで100メートルの連覇をふいにしたウサイン・ボルト(25=ジャマイカ)が、まずは無難に予選を通過した。第2組を走り20秒30で1着。条件の差はあるが、準決勝進出者のベストタイムだった。

 8月28日の悪夢から5日。「スタートがもともと苦手」「スタート時に他の選手から集中力を邪魔された」など、いろいろ取りざたされたが本人は、練習場ではメディアへの接触も避け、黙々と汗を流していたという。9秒58の100メートル同様、やはり前回ベルリン大会のこの種目で19秒19の世界記録を出した。今度こそ爆走を…の思いで、世界中が固唾(かたず)をのんで夜の準決勝、そして進出するであろう3日の決勝を見守る。