<世界陸上>◇2日◇男子200メートル準決勝◇韓国・大邱スタジアム

 メダルの重みを知る男が散った。第3組の高平慎士(27=富士通)が、20秒90の6着でファイナル進出は夢で終わった。全米2冠のウォルター・ディクス(25=米国)、前回大会銀メダルのアロンソ・エドワード(21=パナマ)ら世界一線級とのレースだったが、最後まで上位に顔を出せなかった。

 8レーンを走った高平は「自分のレースをさせてもらえなかった。準決勝のシードレーンに入るような残り方をしないと(決勝に)行く資格はない」と自分に厳しかった。過去2回の世界陸上は、いずれも2次予選止まり。今回は、決勝までが3ラウンド制になった“追い風”を受けて、初の準決勝だった。そんなシステムの変更もあり「予選8人の1着に入るぐらいでないとダメ」と話した。

 北京五輪男子400メートルリレーの銅メダリストで、27歳ながら短距離選手最年長。チームリーダー的存在の高平が、今度は6大会連続入賞をかける男子400メートルリレーでチームを引っ張る。