<世界陸上>◇3日◇女子1600メートルリレー決勝◇韓国・大邱スタジアム
米国が、この種目初の3連覇を達成した。400メートルで連覇を阻まれ7位に沈んだサーニャ・リチャーズ(26)が1走。ここで差をつけると、初挑戦の400メートルで銀メダル、4連覇を狙った“本職”の200メートルでも銅メダルに終わったアリソン・フェリックス(25)が2走で後続のジャマイカに差をつけた。
1、2走にエース格を配置し、安全圏内の差をつけて3走以下へ。それがV構想だったが、その差は逆転の危険もある距離だった。それでも3走のジェシカ・バード(22)、そしてアンカーのF・マッコロニー(22)が余裕で逃げ切った。
短距離2種目とリレー2種目で計4冠も期待されたフェリックスにとって、今回大会初の金メダル。「本当の目標には達していないけど金メダルはうれしい。チームが結束した結果」と喜んだ。4連覇を逃し銅メダルに終わった200メートルが「心残り」と言うものの、2冠目の400メートルリレーに向けて「今日は祝杯を挙げない」と切り替えた。リチャーズも「若い2人がよくやってくれた」と重責を果たした3走とアンカーをほめた。
フェリックスがこの距離のリレーに加わったことで、その強さはさらに盤石なものに。ロンドン五輪での優位も動きそうにない。