<世界陸上>◇28日◇男子400メートル予選◇韓国・大邱スタジアム

 金丸祐三(23=大塚製薬)が、45秒51のタイムで4組4位となり、準決勝進出を射止めた。世界選手権では、91年東京大会の高野進以来20年ぶり。前半から積極的に飛ばし、280メートル付近でメリット(米国)らにかわされたが、狙い通りの予選突破。金丸は「メリットが速かったので、(途中)自分のペースが分からなくなった」と言うものの「調子的にはもっと記録が出る」と手応えをつかんだ。

 今回の大邱スタジアムは5月大邱国際を45秒23で制し、世界選手権の参加A標準記録を突破したゲンのいい場所だ。そんな気持ちのゆとりもあり、準決勝進出という目標はまずクリア。「のるかそるかのバクチじゃないけど、(準決勝は)44秒台から46秒台になるか」と前半から飛ばすことを宣言。日本記録保持者の高野強化委員長から「俺の記録(44秒78)を抜け」とハッパをかけられる金丸が、一発大勝負に出る。