<世界陸上>◇1日◇男子やり投げ予選◇韓国・大邱スタジアム

 2大会連続のメダルを狙った男子やり投げの村上幸史(31=スズキ浜松AC)は、80メートル19の記録で予選で敗退した。

 男子やり投げ予選15位で敗退。村上には受け入れがたい結果だった。予選突破ラインの82メートル50に大きく届かず、散々な出来だった。1投目こそ80メートル19と大台に乗せたが、2投目は78メートル04、さらに3投目は74メートル93止まり。A組7位で終わった。目は宙を泳ぎ、表情をこわばらせながら「腕の振りが小さくなったのかな。自分が一番大事にしたい『流れ』が生きていなかった」。まだ、この時点ではB組の結果待ちとあって「決勝は失うものがない」と答え、控室へ消えていった。

 その後のB組予選で、村上の記録をあっさり8選手が上回った。最終順位は15位。前回銅メダリストには信じ難いものだが、順当と言えば順当な結果。今季のベスト記録(83メートル53)は、この日出場した選手でも17番目。韓国入りし「87メートルまでいける」と万全をアピールし、この日も「頭のイメージと体の動きがしっかりできている」。そんな思いは無残にも散った。