三浦龍司①

昨年の東京五輪で日本人初の7位入賞を果たした三浦龍司(20=順大)は、夢の“8分切り”を目標に掲げている。順大の長門駿介監督に勧められて、これまであまり見ることのなかった世界最高峰の「ダイヤモンドリーグ」を動画で視聴。東京五輪銀メダリストのラメチャ・ギルマ(エチオピア)が今季、7分58秒68を記録したレースを見て「刺激が入った」という。「一つ一つの走りの映像を見て(すごみを)ひしひしと感じる。国内で自分の範ちゅうの中で走っていたら到底追いつけない」。視線を海外の強豪に向ける。

国内では決してメジャーとは言えない同種目も、東京五輪の自身の活躍で脚光を浴びた。「興味を持ってくれる競技者が増えたと聞いている。その分、記録が伸びるうれしさがある」。第一人者として、競技の魅力を訴え続ける。

三浦龍司②