<第87回箱根駅伝>◇3日◇復路◇箱根-東京(5区間109・9キロ)
4年ぶり5度目の出場の国学院大が、残り150メートルからのギリギリ逆転劇で10位に滑り込み、初シード権を獲得した。往路6位と躍進して迎えた復路は、6区の3年生三部が区間19位と苦戦し11位に後退。だが、以降で粘りを見せてタスキをつなぐと、最終10区に、思わぬ展開が待っていた。
11位でタスキを受けた1年生寺田が、4人で8位集団を形成していた残り150メートル地点で、コースを間違えるハプニング。コースに戻った時には10位城西大の甲岡とは約10メートル差があったが、脅威のスパートで抜ききった。ドタバタ劇の主役となった寺田は「テンパってしまいました。自分のミスでシードを取れなかったらと思うと…」と最悪の結果を想像しながらも、顔には満面の笑み。先輩らにもみくちゃにされながら、チーム最高位の10位フィニッシュを喜んでいた。