<第87回箱根駅伝>◇2日◇復路◇東京-箱根(5区間109.9キロ)

 早大は6区で大学駅伝デビューを果たした高野寛基(4年)が、転びながらの激走でチームを首位に浮上させた。トップスタートした東洋大の市川とデッドヒートを続けていた15キロ過ぎのカーブで、加速した瞬間に足が滑って転倒。だが野球のスライディングの要領ですぐに立ち上がると、18キロ過ぎからリードを広げて、トップでタスキリレーした。「転び慣れてますから。確かに野球は小さいころにやっていたのですが、あんな突発事故にとっさにスライディングで対応できるほどのレベルではなかったので…」と周囲を笑わせた。