11年1月2、3日に行われる第87回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)の区間エントリーが29日、発表され、東洋大はエース区間の2区に双子の兄、設楽啓太(1年)をエントリーした。

 東洋大の酒井俊幸監督がニヤリと笑った。2区に、1年生の設楽啓を持ってきた。その意図を問われると「山という特殊区間の柏原を除いて、一番強い選手を持って行こうと思った。うちもようやく2区で使える選手が育った。前回と違う展開もできるかな」と、もくろみを明かした。

 総合2連覇した過去2大会とも4区まで首位に4分以上も離され、5区のエース柏原で巻き返していた。だが、今年は練習から柏原について行ける選手が現れ、その1人が設楽啓。酒井監督は「気象条件にもよるが、1時間8分半を切ってくれればまずまず」と期待した。3区には双子の弟悠太もエントリー。兄弟タスキリレーも完成する。今回の東洋大は柏原の前に、スーパールーキーがいる。