全国高校駅伝(25日、京都・西京極陸上競技場発着)に3年連続で出場する浜松日体(静岡)が20日、3位入賞を目標に掲げた。県大会では全7区間で区間賞を獲得し、2位以下を3分以上離す快走で他校を圧倒。全国大会に向けてさらに自信をつけた。1年時から全国を経験している木村慎主将(3年)と藤井寛之(3年)荻野真乃介(3年)の3本柱を軸に悲願の表彰台を狙う。

 1年で2区、昨年は3区を走った木村主将は今年もエースが集まる3区を走る予定。「調子はいい。今から練習を変えるのではなく、全国に向けて気持ちを盛り上げていくだけ」と万全の状態だ。県大会では1区を任されたが、本来の走りを披露できなかった。木村は「他のメンバーに助けられてしまった。全国では自分の集大成を見せたい」。

 鈴木博之監督(45)も経験豊富な3年生に信頼を寄せる。「この学年は1年の時から先輩たちにもまれている。今年の方が力はある」と、過去最高の12位だった昨年以上の手応えを示した。すでにレギュラークラスの選手は箱根駅伝常連校への進学が内定しており、11月の記録会では通常の5000メートルではなく1万メートルに参加するなど、向上心は尽きない。

 全国で4区を走る予定の藤井は「1年の時は直前にインフルエンザ、2年はケガをした。今年はうまく調整できている。最後なので悔いのない走りをしたい」。浜松日体史上最強軍団が都大路を駆け抜ける。【神谷亮磨】