<全国高校バスケット選抜優勝大会:沼津中央90-56福岡大大濠>◇男子3位決定戦◇29日◇東京体育館

 福岡大大濠(福岡)は2年ぶりの3位を目指したが、沼津中央(静岡)に敗れた。前日延岡学園(宮崎)に53-102と大敗したショックか、エンジンのかからない福岡大大濠は前半、沼津中央に16点リードされてしまう。主将の福元直人(3年)が4反則8得点という不調で、期待の杉浦佑成(1年)も沼津中央ソウ・シェリフ(3年)に攻撃を阻まれ、最終的には16得点だったがなかなか得点できなかった。後半もさらに点差を広げられ、大会終わりの2日間、本来の力を発揮できなかった。

 片峯聡太監督(23)は「昨日の負けを選手は気にしていない。ただ、反省を生かしていなかった。悔いのないように頑張れと声をかけたが…」と力を落とした。沼津中央のソウをいかに抑えるかに過敏になっていたことを同監督は反省。そして、1、2年生について「失敗が何より経験になる。帰って今回の試合のビデオを何回も見せようと思う。このメーンコートでの試合、大勢の前で味わった悔しさを来年に生かしてほしい」と話した。