全国高校ラグビーの2回戦が今日30日、行われる。1回戦で勝利した青森北は29日、奈良県内で練習し、シード校撃破に備えた。

 青森北は「シンプル・イズ・ベスト」で年越しを狙う。午前7時30分から精力的に調整。同校OBの大学生4人が加わり、実戦形式で攻守の動きを確認した。高校日本代表候補4人、U17日本代表2人を擁する京都成章は、FW平均体重93・5キロと、青森北を10キロ以上も上回る。山崎久造監督(61)は「強い相手にサインプレーは通用しない。小さい分、単純に速く動いて精度を高めて戦いたい。演じ切ればいい試合になる」と話した。

 相手は初戦。勝機はある。チームは今秋の国体で花園連覇を狙う東福岡と対戦。敗れはしたが2トライを挙げるなど自信をつけた。山崎監督は「東福岡より強いことはない。スクラムも低く当たれば互角。BKから崩したい。1回戦で出していない戦略もある」とBシード撃破をもくろむ。

 初戦の大分舞鶴戦で2トライを挙げた右WTB小笠原元気とNO8藤田貴大(ともに3年)の高校日本代表候補コンビも好調を維持。小笠原は「自分たちの力がどれだけ通用するか楽しみです」と闘志を燃やした。【佐々木雄高】