<高校ラグビー:京都成章19-3青森北>◇30日◇2回戦◇花園

 青森北はシード校の壁に阻まれ、チーム記録に並ぶ1大会2勝を逃した。前半3分、PGで先制。絶好の立ち上がりとなったが、その後は少ないチャンスをトライに結びつけることができなかった。山崎久造監督(62)は「攻め切れなかった。でも必死にタックルして、よくやってくれた」と選手たちをねぎらった。

 FW平均体重で10キロ以上上回る相手に互角の戦いを挑み、苦しめた。後半20分まで3-7の1トライ差。相手ゴールラインまで3度詰め寄ったが、あと1歩及ばなかった。高校日本代表候補のNO8藤田貴大主将(3年)は「FWには自信を持っていました。BKとの連動面で少しミスが出てしまいました」と反省した。

 主力3年生たちはファーストジャージーで高校最後の試合を終えた。藤田主将は「悔しさはありますが、今までやってきたことはやり切りました。3年間で一番いいゲームができました」と涙を拭った。

 唯一の得点となったPGを決めたSO鹿内凌(2年)は「大舞台で強いチームと接戦して、いい経験ができました。これからの練習に生かしてベスト8の壁を破りたい」と新チームでの雪辱を誓った。【佐々木雄高】