<バレーボール・全日本高校選手権:創造学園2-1西原>◇7日◇男子準々決勝◇東京体育館
創部7年目の創造学園(長野)が、足を使ったコンビバレーを持ち味とする西原(沖縄)に大苦戦の末、初の4強入りを果たした。第1セットこそ先取したが、第2セットを15-25とあっさり奪われると、第3セットも半ばまで11-13とリードを許した。ここで壬生監督から「自分たちがかけてきた青春に悔いを残すな」と檄が飛んだ。選手たちはこの言葉に目を覚まし、一気に6連続ポイントを奪うなどし、粘る相手を25-22と振り切った。
壬生監督は「攻守の切り替えの速い、嫌なチームだった。何で勝てたのか分からない」と安堵(あんど)の表情。主将の柳沢は「勝てたうれしさと自分のふがいなさが入り交じった」と涙をこぼした。
創造学園は2005年4月に創部。岡谷工で全国制覇8度の名将・壬生監督が就任し、今季が「3カ年計画」の最終年に当たる。狙い通り昨夏のインターハイで優勝を飾り、今回も優勝候補の一角だ。柳沢主将は「壬生先生からは人間力というものを教わった。最後はぜひ優勝して終わりたい」と意気込んだ。