＜全国高校総体：水泳＞◇１７日◇千葉・国際総合水泳場◇男子２００メートル平泳ぎ決勝

　飛龍（静岡）の中川晴貴（３年）が２分１４秒８８で５位入賞を果たした。決勝は残り５０メートルで失速し表彰台を逃すも、予選で自己ベストを２秒以上更新する会心の泳ぎを見せた。

　中川が大舞台で飛躍した。予選で東海総体で記録した自己ベストを２秒１５も更新する２分１４秒５０をマーク。決勝も「さらに記録を縮めようと思った」と前半から飛ばし、残り５０メートルで４位につけた。しかし、最後は順位を１つ下げて、５位でフィニッシュ。レース後は「メダルが欲しかったけれど、全国で記録を出せてうれしい」と充実した表情を見せた。

　７月の東海総体後は後半のスピードを上げるため、２００メートルの練習はほとんど行わず、５０メートルと１００メートルのメニューを重点的に行った。約１カ月間、厳しいメニューで体を追い込み「きつい練習をやってきた成果が出せた」。昨年は同種目で予選敗退。２度目の全国総体でトップ５に入り、手応えを感じている。高校卒業後も競技を続ける予定で「後半の１００メートルでもっとスピードを上げられるように全力で練習したい」と先を見据えた。【神谷亮磨】