<全日本実業団対抗女子駅伝>◇13日◇岐阜長良川競技場発着(6区間=42・195キロ)

 三井住友海上が「渋井効果」で2年ぶり、史上最多7度目の優勝を遂げた。右足甲骨折の影響で、今大会の予選を兼ねた11月の東日本実業団対抗駅伝を欠場した渋井陽子(30)を、あえてエース区間の3区に起用。その渋井が区間4位の好走でつなぎ、5区でトップに立ち、逃げ切った。渡辺重治監督(40)は「10月中旬はまだ半分もついていけていなかった。それでも東日本の後に、3区は渋井だと本人に言った。気持ちを上げるためだった」と振り返った。

 チームメートとともに会見した渋井は壇上で泣き笑い。「監督を男にしたかった。みんなといろいろ言い合えるようになって、結束した」と話した。