22日に行われた柔道の世界選手権(23~28日・パリ)の組み合わせ抽選を受け、日本男女の両監督は危機感をにじませた。

 男子の篠原信一監督は「全階級を通じて、簡単に勝っていける相手はいない」と断言。第1日に登場する66キロ級の森下純平(筑波大)は順当なら昨年の決勝で下したレアンドロ・クナ(ブラジル)と準々決勝でぶつかり、2連覇を狙う100キロ級の穴井隆将(天理大職)も序盤から気の抜けない相手が続く。

 女子では2年ぶりの優勝を目指す52キロ級の中村美里(三井住友海上)が順当に進めば、北京五輪銀メダルの難敵アン・グムエ(北朝鮮)と3回戦で激突する。園田隆二監督は「これが世界選手権。そんな簡単な試合はない。ただ世界の中で稽古量は一番なのだから、選手たちは力を出し切ればいい」と気合を入れた。