<世界柔道>◇23日◇女子48キロ級◇パリ・ベルシー体育館
女子48キロ級で、世界ランク1位の浅見八瑠奈(23=コマツ)が2連覇を決めた。決勝は昨年の東京大会に続き、同2位の福見友子(26)との顔合わせ。2大会ぶり頂点を狙ったライバルを返り討ちにし、来年のロンドン五輪出場に前進した。
福見は、また銀メダルに終わった。「来年のロンドンに向けて、大きな意味のある大会」と2大会ぶりの女王の座奪回を目指して臨んだが、2大会連続で浅見に敗れた。相手の切れる技を意識したのか、序盤からなかなか手が出なかった。守りに回る時間帯が長かった。残り1分で指導、さらに残り24秒で小内刈りによる有効を奪われた。
北京五輪前年の体重別で谷亮子を破りながら、実績を重視する選考で代表の座を逃した。北京五輪も出場がかなわなかった。「絶対に出たい」と心に決めて臨んだこの大会でも敗れ、ロンドン五輪が遠くなったのは事実。それでも、小学校の卒業文集で書いた「将来の夢は五輪選手」を、あきらめるつもりはない。