<世界柔道>◇24日◇女子52キロ級◇パリ・ベルシー体育館
女子52キロ級は日本勢対決となった。世界ランク1位西田優香(25=了徳寺学園職)と同2位の中村美里(22=三井住友海上)の決勝は大接戦。西田の指導2度により中村が優勢勝ちし、来年のロンドン五輪出場に前進した。
西田が連覇を逃した。決勝は開始直後から背負い投げで積極的に攻めた。しかし中村をつかまえることはできない。中盤では相手の指導でリードを奪ったが、その後連続して指導をとられた。力が出し切れず「素直に悔しい」と話した。
手応えはつかんだ。1回戦から決勝まで、危なげなく一本勝ち。背負い投げが面白いように決まり、警戒する相手からはともえ投げで一本を奪った。「しっかり一本を取れるところは、アピールできたと思う」と言った。ロンドンに向けて中村にリードを奪われたのは間違いないが「追いつけないわけじゃない。その感じはある」と逆転での五輪キップ獲得に自信をみせた。