「ウィル・スミス」がいれば、世界一は確実? 「ドジャースVSヤンキース」の盟主対決となった今回のワールドシリーズ(WS)を前に、ド軍の勝利を裏付けするデータ? がクローズアップされてきた。というのも、20年以来、過去4年間、WSを制したチームには「ウィル・スミス」が不可欠だったからだ。

20年、WSを制したド軍では、定位置を確保したウィル・スミス捕手が主軸として活躍した。翌21年には、救援左腕ウィル・スミス投手を擁するブレーブスが、WSを制覇。同投手は移籍した22年アストロズ、23年レンジャーズでも3年連続世界一となり、チャンピオンリングを手にした。ロイヤルズへ移籍した今季もポストシーズンへ進出。コアなファンの間では「優勝請負人」としてひそかに注目されていたが、地区シリーズで敗退。個人の4連覇はかなわなかった。

ところが、今回はド軍のウィル・スミスがWSへ進出。同姓同名の「ウィル・スミス伝説」が継続される可能性は残った。ちなみに、両選手は20年のナ・リーグ優勝決定シリーズで直接対決。ド軍スミスがブ軍スミスから3ランを放ち、シリーズの行方を決めた。

今オフ、FAとなるスミス投手がド軍入りすれば、2人の「ウィル・スミス」でバッテリーを組むことも可能だ。となれば、来季の世界一はド軍で確定? だったりして…。【MLB担当=四竈衛】

アストロズ時代のウィル・スミス(22年9月撮影)
アストロズ時代のウィル・スミス(22年9月撮影)