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陰のMVP岩隈、韓国打線を翻弄/WBC

力投する岩隈(撮影・浅見桂子)
力投する岩隈(撮影・浅見桂子)

<WBC:日本5-3韓国>◇23日(日本時間24日)◇決勝◇米カリフォルニア州ロサンゼルス、ドジャースタジアム

 決勝戦も岩隈サマサマだった。韓国戦に先発した岩隈久志投手(27=楽天)がプレッシャーをものともせず、97球でWBC史上最長の7回2/3を2失点の好投を見せた。大会最多の20回を投げ、防御率1・35と抜群の安定感。負ければ敗退という土壇場の18日キューバ戦でも6回を無失点の快投で、MVPは松坂に譲ったが、まさに「フォア・ザ・チーム」に徹したMVP級の働きだった。

 もみくちゃの歓喜の輪ができる直前、そっと肩をつかまれた。岩隈が振り向くと、ダルビッシュがいた。救援失敗でいったん同点となったため、岩隈につくはずの勝利投手の座を“さらわれた”。「ナイスピッチングです。でも僕が勝利投手ですよ」。素直に謝罪の言葉を伝えられないバツの悪そうな後輩を、包み込んだ。「全然いいよ、いいよ」。MVP級の活躍を見せた昨季の沢村賞右腕は、最後の最後までフォア・ザ・チームだった。

 初回をわずか10球でアウト3つを奪うと、韓国打線を自分の世界へと引きずり込んだ。3回を打者9人で完全に抑え、リズムをつくった。韓国は「真っすぐに強いので的を絞らせないようにした」。速球、スライダー、カーブ、フォーク、シュート。すべての球種を丹念に低めに集め、硬軟織り交ぜた投球術で翻弄(ほんろう)した。6回まで毎回三振。5回に秋信守に中堅左への同点ソロを浴びたが、内角低めギリギリのスライダーで、失投ではなかった。

 8回はさすがに疲れた様子。97球を投げ、2死一塁で降板したが、7回3分の2は、WBC史上最長投球。いかに少ない球数でアウトを重ねたかがわかる。

 投手陣では中堅組の松坂、若手組のダルビッシュの両リーダー格とコミュニケーションを密に取る潤滑油的な存在を買って出た。宮崎合宿中のオフには松坂、涌井、岸と4人でゴルフをラウンド。ダルビッシュのクラブを借り「ダルのクラブは重くて長くてダメですね」と苦笑いした。

 今大会、中継ぎ1試合を含む4試合で1勝1敗だが20回で防御率は1・35。20回投げたのは大会でただ1人だけ。抜群の安定感だった。

 「(WBC優勝は)日本の誇り。(次回も)出られるなら出たい」。すべてにフル回転した“陰のMVP”がいなければ、こんなに幸せな夜は来なかった。【高山通史】

 [2009年3月25日8時45分 紙面から]

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