矢作厩舎は今年、フォーエバーヤングがサウジダービー、UAEダービーと2カ国のダービーを制覇。ケンタッキーダービーでも鼻+鼻差の3着と力を見せた。毎年、有力馬を輩出する名門厩舎。来春もクラシック戦線をにぎわせそうだ。
マジックアメリカの22(牡、父ウートンバセット)は、フォーエバーヤングと同じ藤田晋オーナーの所有馬。母はフランスのG3ミエスク賞を勝っている。矢作師は「まだトモが緩いけど、順調です。距離は2000メートルというイメージ。選んで買ってもらったいい馬ですし、クラシックでと思ってます」と期待する。
デックドアウトの22(牡、父ドゥラメンテ)は、昨年のセレクトセールで1億3000万円(税抜き)の値が付いた高額馬。母は16年アメリカンオークスの覇者だ。「馬の形が好きで、期待しています。少しやんちゃな感じですが、ドゥラメンテ産駒ですし、むしろ好きですね。セレクトセールでお願いして買ってもらった馬。クラシックだと思ってます」と楽しみにする。
ワイルドウインドの22(牡、父サートゥルナーリア)も23年セレクトセールの高額馬。1億1000万円で落札された。半兄に昨年のアルゼンチン共和国杯勝ち馬で、香港ヴァーズ2着のゼッフィーロがいる。「(兄と)同じような感じで跳びが大きく、距離は必要な感じ。クラシックという意味で期待してます。体もいいですよ」とこちらも楽しみだ。【藤本真育】