【西武】チーム、選手への不満や批判は一切なし ファン150人が必勝祈願&厄払い

  • 狭山山不動寺での必勝祈願を終えた150人の西武ファン
  • 必勝祈願を終えた西武ファン150人

<潜入>

西武ファン150人が11日、本拠地ベルーナドーム近くの狭山山不動寺で必勝祈願&厄払いを行った。たまたま出くわした球団職員が「これ、旅行会社のツアーとかですか?」と驚いたほどの一体感の現場に、記者が潜入した。

記者は、1年ぶりに西武担当に復帰。幹事の片倉正純さん(46)から全員の前で紹介された。「おかえりなさい!」と身に余る光栄の声がダイレクトにたくさん。毎日のように“青炎”を送られる選手の気持ちを少しだけ知る。いや、西武の選手、この熱さに応えなきゃダメだろ-。

68敗→77敗→91敗。3年間で黒星がかさむ一方で、必勝祈願の参加人数は80人→100人→150人と反比例。住職が「イスを並べるならこれが限界」という定員まで膨れ上がった。仙台や京都から前泊で駆けつけたファンも。たかれる炎に向け、150人が推し選手のタオルなどを掲げた。

片倉さんは「苦しい状況。私たちも何か変えないと」と今年は私設応援団も誘い、神聖さを共有した。参加した男性ファンは「我々にできるのは心からの応援と、選手がチームのために頑張っていることを信じるだけ。ひとりひとりが今できることを最大限やり続けて、秋にいい景色を見られたら」と願う。私が潜入した約1時間、苦しくともチームや選手への不満や批判は一切なし。ファンだって25年のチームスローガン「ALL ONE」の中にいる。【金子真仁】

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