【ソフトバンク】ドラ2庄子雄大、最新鋭打撃マシンに“洗礼”「高校大学と比べてやっぱり本物」
ソフトバンクのドラフト2位庄子雄大内野手(22=神奈川大)が、いきなりプロのレベルの高さを痛感した。11日、福岡・筑後市のファーム施設で新人合同自主トレの第2クールがスタート。最終メニューに組み込まれた打撃練習で、ホークス自慢の最新鋭打撃マシンの「トラジェクトアーク」を体感した。対戦投手の投球フォームが映し出され、球速や球種、ボールの回転数なども正確に再現されるバーチャルマシンで、ロッテ種市と対峙(たいじ)した。
直球のみ18球の「対戦」で8球連続空振り。16球目でようやく、球速147キロの内角寄りの直球を右前方向へライナー性の当たりを放った。終わってみればヒット性の打球はこの1本のみだった。「高校、大学と比べてやっぱり本物というか、マシンだけですけど伸びや強さを感じたので、それにどう対応していくのかが、今後のバッティングの課題ですね」。忠実にプロの球を再現する新鋭マシンに動揺もあっただろうが、いきなり浴びた“洗礼”も気にすることはなかった。
「初球を見たときには速いな、と思ったんですけど、見ていくうちにそんなに速さは感じなかったので、あとはしっかりアジャストできるかだと思います」
ポスト今宮として将来の遊撃手候補の期待がかかる。大きな刺激になる出来事もあった。前日10日に都内で行われた12球団の新人選手研修会。講師を務めたのは元阪神の遊撃手で名球会入りしている鳥谷敬氏(43=日刊スポーツ評論家)だった。尊敬するプレーヤーの言葉に背筋を伸ばして聞き入った。「自分の時間をどう野球につなげるか、ということを鳥谷さんが言われていた。本当に無駄のないような過ごし方をしたい。ショートといえば、庄子と言ってもらえるような結果を残したい」。期待の即戦力ルーキーはしっかり前を見据えた。【佐竹英治】
◆庄子雄大(しょうじ・ゆうだい)2002年(平14)10月2日生まれ、神奈川県出身。横浜高では2年春に三塁手でセンバツ出場も初戦で明豊に敗れ、自身も無安打。神奈川大では1年秋から遊撃を守り、シュアな打撃で通算54盗塁もマーク。憧れの選手はソフトバンク近藤健介。178センチ、78キロ。右投げ左打ち。