<リオ五輪:陸上>◇14日◇男子100メートル準決勝、決勝
決勝は、60メートル付近でガトリンが抜けるかと思ったが、ボルトが中盤から出た。200メートルで世界記録を出したいというように自信があったのだろう。五輪3連覇はできるものではない。ガトリンは何をやっても勝てない、お手上げの状態だ。
準決勝の山県は、この大舞台で自己ベストを更新した。ボルトとは違うすごさを感じる。後半の動きが少しいつもと違ったが、条件のいい会場を選ぶことなく9秒台を出せる力がある。
今大会の決勝進出ラインは、10秒01だった。山県はあと0秒04を埋める作業をすれば、間違いなく決勝の舞台に立てる。大切なのは9秒台を目標にしていたら、どうにもならないということ。記録ではなく、準決勝で感じた感覚の差を埋めることだ。記録を目標にすると同じことの繰り返し、同じところで落選するだろう。(男子100メートル日本記録保持者、96年アトランタ、00年シドニー五輪出場)
日刊スポーツ リオ五輪評論家
古賀稔彦(柔道)
バルセロナ五輪金メダル「平成の三四郎」が日本柔道を解説。
伊東浩司(陸上)
10秒00の男子100メートル日本記録保持者が、躍動する日本の陸上を解説。
瀬古利彦(マラソン)
五輪2度出場、往年の名ランナーが日本の陸上を評する。
野口みずき(マラソン)
アテネ五輪金メダリストが長距離日本代表を解説。
高橋繁浩(競泳)
平泳ぎで五輪2度出場。テレビ解説でもおなじみの中京大教授が日本のスイマーを分析。
小谷実可子(シンクロ)
ソウル五輪銅メダリスト「永遠のマーメイド」が復活狙う日本のシンクロを解説。
池田信太郎(バドミントン)
「イケシオ」コンビでロンドン五輪出場。躍進する日本のバドミントンを解説。
米田功(体操)
アテネ五輪団体総合金メダリストが日本体操陣を分析。
セルジオ越後(サッカー)
ご意見番がサッカー五輪代表を辛口チェック。
秋田豊(サッカー)
W杯2度出場の熱血ディフェンダーがサッカー五輪代表を解説。
宮崎義仁(卓球)
2012年ロンドン五輪男子代表監督が、連続メダルを狙う日本の卓球を解説する。
伊藤華英(競泳)
高校生で日本代表入りし、美女スイマーとして五輪に2度出場。選手目線の細かすぎるエピソードを交えて競泳陣の奮闘ぶりを解説します。
高橋有紀子(バレー)
インドアで2度、ビーチで2度の五輪出場。4大会連続入賞という日本女子バレー界唯一の記録を持つ。2大会連続メダルを目指す日本のプレーを分析します。
植松鉱治(体操)
絶対王者・内村に最後に個人総合で勝った元鉄棒日本チャンピオンが、頂点を目指す体操ニッポンの演技を解説します。