<リオ五輪:卓球>◇14日◇女子団体準決勝

 五輪では簡単に勝てる試合など1つもありません。あと1本とれていれば…で負けるのが卓球。この1本という精神力が、決勝に進出するには足りなかったということです。

 伊藤は最後に9-3とリードした場面で、パーンと軽々しく打ってしまった。1本でも無駄打ちしてしまうと、流れが逆になってしまうことがよくある。まさにそれ。福原もダブルスでは緊張からなのか、短いサーブを出せなくて、相手の強打を簡単に許してしまった。5試合目のシングルスも6連続得点で逆転してから硬くなって、正確なスマッシュが打てなくなった。

 最後の場面は卓球をしている100人中99人は入ったと言うはず。現在の卓球台の形状は、サイドに当たれば、ほぼ真下に落ちるようになっている。落ち込んでいる場合ではない。次の試合は待ってくれない。(男子代表前監督)