公認ガイドのリカルドさん(撮影・木下淳)
公認ガイドのリカルドさん(撮影・木下淳)

 サッカー男子日本代表の戦いが幕を閉じました。それまでマナウスなど危険と騒がれた7都市を転戦しましたが、紛失した財布を拾い届けてくれたり、意外と安全。サルバドルでは、思い切って会場のフォンチノバ・アリーナまで1人で歩いてみました。

 ブラジル最初の首都で旧市街が世界遺産。そこを通る1時間の道のりで「公認」の名札をかけた男性ガイドに誘われ、案内してもらいました。英語は流ちょうで「ブラジルの金1号はラファエラ・シルバ(柔道女子57キロ級)だったね」と言えば「彼女はファベーラ(貧民街)出身なんだ」と即答。博識でもありました。

 東京五輪ではボランティアに「語学力」「競技知識」が採用条件として求められます。彼のような人材拡充が不可欠だと感心し、握手して別れようとしたら手を離しません。痛い。表情も一変。水1本20円の街で「300レアル (約9633円)でOK」。も、もしかしてボッタクリに遭ったのか!?【木下淳】