主な五輪選手とアスリートのカップル
主な五輪選手とアスリートのカップル

 アモーレの存在こそ勝利への近道!? リオデジャネイロ五輪では卓球女子の福原愛(27=ANA)や競泳女子200メートル平泳ぎ銅メダルの星奈津美(25=ミズノ)ら、恋人の存在がピックアップされる選手の活躍が光っている。恋はアスリートにとってどんな効果があるの? 恋愛評論家で心理カウンセラーの小日向るり子氏(44)に聞いてみた。

 小日向氏は色気たっぷりに提言する。「いい恋をして! 幸せホルモン=パワーですから。恋愛はアスリートにとってもいい成果につながると思いますよ」。開会式で交際中の卓球男子・江宏傑(台湾)とのラブラブ2ショットを披露した福原は、個人で初の4強に進出。7歳上の会社員・国久さんと、26歳の誕生日である21日に結婚する星も、バセドー病を乗り越えて2大会連続の銅メダルを獲得。相談件数2200件の美熟女によると、恋には3つのパワーがあるという。

 <1>練習意欲アップ

 幸せな恋愛は「興奮作用であるドーパミンが脳内で大量に分泌されます。すると、いろんなことに意欲が出て、やる気スイッチが入りますね」。恋によって、意欲をもたらす脳内ホルモンの一種、ドーパミンが無意識にドバドバ出るとのこと。結果的に「自然とモチベーションが高まり、日々の練習が充実します」。なるほど…。メダル獲得など目標へ向かう意欲に対して、「恋愛はプラスαの効果となります」と熱い。

 <2>本番で力を発揮

 開会式での福原のように、交際はオープンな関係だとベストだ! 「自分の感情を否定しないで、はき出せると、カタルシス(感情浄化)作用が働きます」。感情を隠さず、肯定することでストレスがたまらなくなるという。ありのままの自分となれば「気持ちが前向きとなり、不安や緊張、無駄な力が抜けやすくなります。本来の力を発揮しやすくなりますね」。また選手村や試合会場など身近に心を許せる人がいることで、安心感も生まれるという。

 <3>コンディションアップ

 両思いの場合は「癒やし系のホルモンであるセロトニンもいいバランスで分泌されます」。リラックス作用をもたらす物質で、よく眠れたり、おなかの調子がよくなったりするなどの効果がある。心も体も充実の一方だ。ちなみに片思いの場合は…。「ドーパミンは分泌されますが、セロトニンはあまり出ないので、バランスが崩れる可能性もあります。気持ちが高まりやすくなる半面、不安感が大きくなることもあります」。恋は劇薬。注意も必要なようだ…。【上田悠太】

 ◆小日向るり子(こひなた・るりこ)1971年(昭46)11月7日、静岡県清水市(現静岡市)生まれ。日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラー。JAA認定アロマコーディネーターの資格も持つ。12年にカウンセリングスペース「フィールマインド」を設立し、恋愛から性癖まで幅広く相談を受ける。ウェブサイト「Latte」で恋愛、心理系コラムを執筆。フジテレビ系「ホンマでっか!? TV」にも出演。

<海外勢のラブパワー>

 ◆競泳女子英国代表ショボーンマリー・オコーナー(20) 200メートル個人メドレーで銀メダル。14年から同国競泳男子代表のクリス・ウォーカーへボーン(26)と交際し、画像共有アプリ「インスタグラム」には、彼の誕生日に「Happy Birthday」とコメント。腰に手をかけたラブラブぶりをアピールする写真も投稿した。

 ◆7人制ラグビー女子オーストラリア代表・シャーロット・キャスリック(21) 金メダルを獲得。チームの主力として全試合に先発出場、ニュージーランドとの決勝ではトライも奪う活躍だった。8位だった同国男子代表のルイス・ホランドと交際中で、現在はシドニーで同居している。