日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


  1. トップ
  2. ニュース
  3. 写真ニュース
  4. スコア速報
  5. 日本代表
  6. 日程&結果
  7. 組み合わせ
  8. 出場チーム
  9. 動画
  10. ガイド
  11. 過去の大会

侍ジャパンメンバー

内野手 松井 稼頭央

#7 Kazuo Matsui
松井 稼頭央

(C)NPB/BBM2013

所属 楽天
今季年俸 1億3000万円
投打 右両
生年月日 1975/10/23
出身地、経歴 大阪、PL学園-西武-メッツ-ロッキーズ-アストロズ
身長・体重 177センチ・85キロ
2012年成績 106試合、9本塁打、43打点、14盗塁、打率.266
五輪、WBC出場歴 なし

バスケ、バレー、卓球…野球以外で動き吸収

松井 稼頭央

 華麗なグラブさばき、アクロバティックなジャンピングスローは、松井稼頭央内野手(37=楽天)の代名詞とも言えるプレーだ。4度のゴールデングラブ賞獲得、7年間のメジャー時代には二塁も経験。前後左右、激しい動きが求められる二遊間にも、豊富な運動量で柔軟に対応してきた。

 その瞬時の動きは、体に染み付いたものだった。中学時代、ボーイズリーグに所属していたため、学校の野球部には入部しなかった。それでも「いろんな部活に参加してたな」と他の部活に飛び入り参加。「月曜はバスケット、火曜はバレーボール、水曜は卓球とかね」と曜日ごとに異なった。さらに昼休みはドッジボールなど、終業のチャイムと同時に外に駆けだした。「授業は聞いてなかった」と笑いながら言い、時間があれば常に活動していた。

 ただ、単なる遊びではなかった。「いろんなスポーツやってたことが生きてるのかな」。ドッジボールで強く投げるための体の使い方、バレーボールや卓球での反射神経など、さまざまな動きを吸収してきた。これを野球の動きに応用できた。「(体の)バランスがわかってくる。野球でもアクロバチックな投げ方することもあるよね。それがバスケットのシュートの形だったりする」と、予測不能なバウンドに対応できる動きの〝引き出し〟が自然と生まれた。

 昨年7月13日の日本ハム戦でそれを証明した。三遊間のゴロをギリギリで捕球すると、ジャンプしながら一塁へ送球。右打者より足の速い左打者を間一髪アウトとした。「イチかバチかだった」と振り返るほどの、スーパープレーだった。

 プロ入り後に投手から遊撃手に転向、メジャーでは二塁コンバート。壁を乗り越えられたのは幼少期から培った身体能力の高さのおかげでもある。WBCで遊撃のレギュラーは巨人坂本が最有力だが、二塁での起用もあり得る。「自分の持ってるもの全てを出したい」と意欲を見せる松井。03年のアテネ五輪予選以来、10年ぶりとなる日の丸を背負い、危機一髪のプレーを見せる。【斎藤庸裕】

 (2013年2月6日付日刊スポーツ紙面掲載)









日刊スポーツ購読申し込み 日刊スポーツ映画大賞