14日は先代佐渡ケ嶽親方の元横綱琴桜の十三回忌。前頭琴奨菊関(35=佐渡ケ嶽)は「先代の相撲熱を受け継ぎながら頑張ることが恩返し」と、感謝の思いを込めた絵を描き上げました。りりしい表情が特徴的な先代師匠と、ピンク色に染まる桜。花びらの数は全勝を意識して15枚と、手が込んでいます。「われながらいい出来。先代のサインも見よう見まねだけどうまく描けた」と、自画自賛する作品が仕上がりました。
12年前のこの日は、ちょうど夏巡業中でした。「最後の一言は『巡業しっかりやってこいよ』だったなあ」。入門前に言われた「土俵には地位も名誉も金も埋まっている」という言葉を、今でも大事にしている琴奨菊関。名古屋場所では先代師匠の孫、琴ノ若が新十両昇進を果たしました。「いろんなタイミングが重なりましたね」と感慨深そうに話していました。