三役格行司の木村庄太郎さん(55=春日野)は、今年もクオリティーの高い絵を描いてくれました。この企画の常連とあって「ネタを考えるのが大変」と、題材選びにこだわった作品。題材さえ決まれば約20分で驚きの完成度。近年苦戦している猛暑を表現しています。「夏巡業はどこに行っても暑いですからね。土俵入りで横綱の綱を見ていると、体を中から冷やしたいと思うのか、普段は食べない僕でもソフトクリームを連想して欲しくなるほど」と、苦笑いを浮かべて絵の解説をしてくれました。
夏用の装束の下は肌着を2枚着ており、「風を通さないのでサウナスーツみたい」と、連日汗だくで土俵に立っています。洗剤を常に持ち歩き、肌着を自ら手洗いしているそうです。ちなみに横綱は「誰かをイメージして描いたわけではないけど、雲竜型なので鶴竜関。雲竜型の方が描きやすいので」と補足。左半身だけで、見事にせり上がりを表現しています。