「ひよたん」こと日向坂46濱岸ひより(22)が、今日3日にファースト写真集「もしも」(DONUTS)を発売した。加入から約7年半。念願の初写真集はグループ卒業前の姿を収め「もしもひよたんが○○だったら…」と想像が膨らむ1冊。5日には地元のマリンメッセ福岡で卒業セレモニーを行う。駆け抜けたアイドル人生を振り返り、晴れやかな笑顔を見せた。【玉利朱音】
★一緒に旅行気分
かねて念願だったという初写真集を発売。「卒業前に夢がかなって本当にうれしい気持ちでいっぱいです。これまでの集大成になるものにしたいと思っています」と笑顔で話した。
17年8月、14歳でグループに加入。加入時は最年少だったが、7年以上の活動を経て大人の女性へと成長した。写真集先行カットを見た家族からは「意外だね」と伝えられたという。「私は“ゲラ”なので普段笑っていることが多いんです。大人っぽい表情をあまり家族に見せたことがなかったので、びっくりしたみたいです」と明かした。
自身の希望から初来訪という南国サイパンと地元の福岡で撮影を行った。サイパンロケの直前まで悪天候の予報だったというが、撮影では青空が広がり“晴れ女”パワーを発揮。ビーチでの撮影にも挑戦し「日本ではなかなか見られないような透明度の高い海で、水中の生き物が上から見えるんです。ナマコがたくさんいて、すごくビックリしました!」。
ともに旅をしているような気分になれる、彼女感あふれるカットがちりばめられている。タイトル「もしも」について「卒業前ということもあって『もしも私が○○だったら…』みたいに、想像が膨らむような内容になっていると思います」と説明。サイパンのチャペルでウエディングドレス姿も撮影し「なかなか行かない場所ですし、他の撮影とは違った雰囲気でした。緊張しちゃいました」と照れ笑いした。
★福岡で卒業セレモニー
全国ツアーの福岡公演2日目となる5日、自身の卒業セレモニーが開催される。卒業を控える今の心境については「私にとっては最後の全国ツアーなので、楽しんでいきたいという気持ちでいっぱいです。でも、リハーサルとかでは『あと何回このスタジオに来られるんだろう』としんみりする気持ちもあります」と率直に明かした。
グループで過ごした日々を振り返り、特に思い入れのある楽曲は「青春の馬」だという。19年6月から約半年間、体調不良で活動を休業。同曲は復帰作となった4枚目シングルのカップリングでセンターを務める同期の小坂菜緒(22)とペアダンスを踊るシーンがある。
「私にとってすごく大切な曲で、その振り付けを見たメンバーが泣いてくれたんです。私の居場所を作ってくれて、日向坂というグループにいることができて本当によかったと思いました」と回想した。
卒業の決断について「以前から『これぐらいかな』っていうのが自分の中でありました」と明かした。「完全に悔いのないアイドル人生とは言えなかったですが、すごく楽しかったです。先輩とも話していたのですが、日向坂にはお互いを助け合える関係性があるので、そこはずっと変わらずにいてほしいと思います」とほほ笑んだ。
グループの温かな未来を願い、卒業までの日々を笑顔で歩んでいく。
◆濱岸(はまぎし)ひより 2002年(平14)9月28日、福岡県生まれ。17年8月けやき坂46(現日向坂46)に二期生として加入。ファッション誌「with」専属モデル、「andGIRL」レギュラーモデル。167.5センチ。血液型A。