【ラグビー】明大、FW戦で一時逆転も最後はあと1歩届かず 6年ぶり全国奪還へ「前へ」貫く

  • 早大対明大 後半、攻め込む明大の選手たち(撮影・滝沢徹郎)
  • 早大対明大 試合後、明大・神鳥監督(右)は木戸(左)を迎える(撮影・滝沢徹郎)

<関東大学ラグビー対抗戦:早大27-24明大>◇12月1日◇東京・国立競技場

明大が節目の勝利をあと1歩で逃した。神鳥裕之監督(50)は「100回目の早明戦で勝たせられず責任を感じる」と反省した。

3点を追うロスタイム5分。「明治」コールを受け紫紺のジャージーが攻めた。インゴールまであと数メートル。左大外で突破を仕掛けたWTB海老沢琥珀(2年=報徳学園)はタックルで倒され、ボールはコート外へ。「考えが甘かった」とうつむいた。しかし仲間から「失敗から学ぶことがある」と励まされ、「同じ失敗をしない」と前を向いた。

伝統の“重戦車”を生かした。前半18分、モールで突き進みプロップ桧山蒼介(2年=尾道)がトライ。28分にもラインアウトから押し込み、フッカー西野帆平(3年=東福岡)が決めて逆転。指揮官も「FWを突破口に切り崩すラグビーを見せられた」と手応えを得た。今季のスローガンは「奪還」。関東で果たせなかったが、チャンスはまだある。「本当の勝負は(全国)大学選手権。絶対にやり返す自信を持って、勝ち抜く」と宣言。14日には3回戦で東海大(関東リーグ戦3位)と対戦を控える。6年ぶりの全国奪還へ「前へ」を貫く。【飯岡大暉】

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