【バスケ】宇都宮が「勘」で連敗阻止 ブラスウェルHCが試合開始直後に守備を修正
<バスケットボールBリーグ1部(B1):宇都宮92-70SR渋谷>◇1日◇第9節◇ブレックスアリーナ宇都宮
宇都宮ブレックスがケビン・ブラスウェル・ヘッドコーチ(HC、45)の「インスピレーション」で連敗を阻止した。
試合開始から数分もたたない第1クオーター(Q)の序盤、ブラスウェルHCはグラント・ジェレットやアイザック・フォトゥといったビッグマンたちに盛んに指示を出す。言われたフォトゥが慌てて守備に走り出すシーンもあった。
「試合が始まってすぐ、相手のやり方をみて、ミーティングで伝えたディフェンスでは最後にやられると感じた。ヘッドコーチとしての勘。だからすぐに修正した」
詳細は明かさなかったが、おかげで前半を31失点に抑えることができた。ハーフタイムで修正してきた相手に、第3Qは30失点したが、再修正した第4Qはわずか9失点。ブラスウェルHCの「勘」が連敗阻止に一役買った。
「本来はやりたくないし、めったにないこと」としながらも「優れたコーチは状況にリアルタイムに順応すると教えられてきた」とも話した。A東京時代にリーグ2連覇を経験している名将ルカ・パヴィチェヴィッチHCとの頭脳戦に勝利し、納得の表情だった。【沢田啓太郎】
▽宇都宮PF/C竹内公輔(14得点10リバウンドのダブルダブルを記録した)「昨日はバイウイーク明けでふわふわしたところがあったのは否めない。しかも第4Qの相手の守備が素晴らしかった。今日は昨日の敗戦からしっかり学んで勝つことができた。若手が頑張っていい終わり方をできたので、良い形で天皇杯(4日・群馬戦)に入れる」