こんにちは。今週は、いよいよ世界中のホースマンが大注目するジャパンCが東京競馬場で開催されます。今年は、例年に比べ海外参戦馬が非常に強力で、迎え撃つ日本馬たちとともにどんなレースを見せてくれるのか、今からワクワクしています。
海外からディープインパクトの最終産駒が参戦し、一方で日本勢の最有力候補は現役時代のディープインパクトに日本で唯一土を付けたハーツクライ産駒と、ここも興味深い点です。競馬は血統のスポーツと言われていますが、それを象徴するようなレースがジャパンカップで行われる事はうれしい限りです。
注目ポイントが盛りだくさんのジャパンCですが、なかでも私が特に注目しているのが、海外から参戦するゴリアットです。現在充実の一途をたどっており、ヨーロッパの中でもトップクラスの強さを誇り、セン馬のため凱旋門賞への出走はできませんでしたが、もし出走していたら1番人気に推されて勝ち負けができたであろうと思います。
これまで、日本馬の海外遠征をサポートするなかでさまざまな国の競馬場へ行かせていただきましたが、その中で一番タフな競馬場はアスコット競馬場で、高低差が大きくそして馬場も重く、しかし良馬場になれば非常に硬くなり高速馬場にもなるなどトリッキーなコースです。キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを圧勝した勝ち方は、強いの一言でした。
ゴリアット自身、良馬場より重馬場などでの成績が目立ちますが、パンパンの馬場でも走れることは証明しています。ただ一点の不安材料は、キングジョージ勝ち馬でJCを勝った馬がまだいないと言う点です。しかし、鞍上のスミヨン騎手は東京競馬場を熟知しているので、ジンクスを破って強い競馬を日本のファンに見せつけてくれるのではと思っています。
日本馬で注目するのは、もちろんシンエンペラーです。サポートさせていただいた凱旋門賞ではいい結果を出せませんでしが、このクラスの馬たちを負かせるだけのポテンシャルがあるのは愛チャンピオンSの走りで証明しているので、今回どんな走りを見せてくれるのか、非常に楽しみです。本当は他の出走馬についてもお話ししたかったのですが、結果が出た後の来週のコラムでじっくりお話しできればと思います。
ぜひ、日本が誇る素晴らしいジャパンCを現地で観戦してみて下さい。そして、可能であれば、いつもより少しだけオシャレをして競馬場へ行ってみて下さい。みんなでワールドクラスの競馬を楽しみましょう。(レースホースコーディネーター)