金沢のハクサンアマゾネス(牝7、加藤義)が12月1日金沢の中日杯(2000メートル)を最後に引退するという。ここまで43戦30勝。うち38戦に騎乗した吉原騎手は「僕の騎手人生の中ですごく勉強させられた馬。調教からさせてもらっていたので、僕の今までのいろんな経験をアマゾネスに注ぎ込んで。それにちゃんと応えて結果を出してくれたので、僕のひとつの作品ではないですが、そういう思いはありますね」と話す。

南関東での出走は船橋に一時移籍した4歳春の2戦だけ。自分が現場で見たのは取材で金沢に行った4歳秋のJBCが最後。それを伝えると「若い時は体質が弱くて手探り状態でした。去年、今年ぐらいからですかね、ちゃんと追い切って使えたのは」。7歳にして完成形になったという最後の姿は画面で見届けたい。

前走の兵庫クイーンCで重賞25勝目を挙げ、ばんえいのオレノココロが残した地方競馬の重賞最多勝利記録に並んだ。ラストランを勝利で飾れば平地、ばんえいを通じて単独首位。「記録はかかっていますけど、とにかく無事に。いきのいい3歳馬とか、いろんな伏兵たちが最後にこぞってぶつけてくると思うんですけど、いい結果で終われたら最高ですね」。【牛山基康】