【阪神】桐敷拓馬がNPBアワードで語った中堅世代の自覚「教える立場もなっていきたいけど…」
<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>
改めて阪神桐敷拓馬投手(25)の頼もしさを感じた瞬間があった。今季は43ホールドポイントをマークし、球団左腕では初の最優秀中継ぎ投手賞を獲得。チーム最多70試合登板を果たし、ブルペン陣を支えた。開幕から中継ぎとして稼働した今季。11月26日のNPBアワードでは、自身の役割について考えを語った。
「教える立場にもなっていきたいけど、まだ本当に自分でもやることがいっぱいある。本当に後輩、先輩たちから学びながら、それを後輩たちに伝えるというところの、『つなぎ役』じゃないですけど。自分で感じた時ことを後輩たちに教えたり、そういうところをやっていければ」
岩崎や島本らのような先輩もいる中で、年々後輩たちも増えてきた。徐々に中堅世代に差しかかり、高知・安芸の秋季キャンプでは若手選手らの見本としても期待を受けていた。まだまだ学ぶ姿勢は崩さないが、先輩としての役割にも自覚は十分だった。
「JFK」の一角として05年のリーグ優勝などに貢献した藤川監督。リリーフを知り尽くした指揮官のもとでも、重圧ではなくやるべきことに集中を向ける意気込みだ。
「監督は変わりますけど、自分のやることは変わらずに。ちゃんとチームに対してやっていく思いもありますし。藤川監督から任された場面をしっかり、自分も責任を感じてやっていかなきゃなと思っています」
23年シーズン途中に中継ぎ転向。来季が3年目となる。心身ともに、左腕は成長を続けている。【阪神担当=波部俊之介】