【東京女子】王者山下実優&伊藤麻希組が奮闘した風城ハル&凍雅に「倒すまで満足すんじゃねえ」
<東京女子プロレス:品川大会>◇1日◇東京・品川プリンスホテル内クラブeX
メインイベント(第6試合)でプリンセスタッグ王座戦30分一本勝負が行われ、王者組「121000000(ワントゥーミリオン)」の山下実優&伊藤麻希が、挑戦者組・風城ハル&凍雅を下して2度目の防衛を果たした。
もともとこの王座戦は「ねくじぇねトーナメント'24」に優勝して希望のタイトル挑戦権を得た風城が「東京女子に入る前からずっとあこがれてた伊藤麻希のベルトに挑戦しようと決めてました!」と表明して実現。風城が「凍雅さん、私とタッグのベルトに挑戦してくれませんか?」と呼びかけ、トーナメント準優勝だった凍雅との挑戦者タッグ結成となった。
そんな経緯もあり、風城と凍雅は気迫をみなぎらせて王者組に立ち向かった。凍雅は山下の強烈なキックを何発受けても引かず、逆に魂のこもったエルボーを打ち込んで山下をふらつかせ、ローリングサンダーを決めた。
風城も、山下にはサッカーボールキックをたたき込まれ、伊藤にも「世界一可愛いナックル」を浴びるなどいいようにやられた。それでも得意のストレートアームバーで伊藤の腕を痛めつけ、同時に凍雅が山下にフェイスロックを決める場面もあり、挑戦者組は意地を見せた。
最後は19分35秒、風城が伊藤デラックス(相手の足を腕でロックした状態での変型テキサスクローバーホールド)でタップを奪われて敗れたが、王者組も認める戦いぶりだった。
伊藤は試合後、風城に対し「お前、先週、挑戦表明の時に『伊藤麻希』って呼び捨てにして表明してきたんだよ。その時からきっと今日は面白いもの見せてくれるだろうなって思ってたけど、今日は面白かったよ」と言葉をかけて評価した。
その上で挑戦者組の2人に向けて「でもこんなもんじゃないよな。まだいけるよな! いけるよな! また挑戦しに来い。お前(風城)は伊藤の中指へし折ってみろ! いつでも挑戦待っているよ」とはっぱをかけた。
山下も凍雅に向かって「今日も気合、気持ち、めちゃくちゃ伝わってきた。でも倒すことが目標なんでしょ? 倒さなきゃ意味ないよ。気合がある、そんなんで喜んでんじゃねえぞ。私を倒すまで満足すんじゃねえぞ。ハルもそう、もっと強くなれ」と山下流の“エール”。
そして「もっと最高の試合をして、いつかあんたたち2人が私たちを倒す日が来たら、それはそれで面白いけど、そんな日は来ません! 絶対にあんたたちを倒し続けます」といつまでも高い壁となって立ちはだかることを誓った。
王者組はバックステージでも「防衛2度目ー!」(山下)、「あと8回? 8回やらないと121000000は解散らしいです」(伊藤)、「重ねていけばいいんだよ、勝ちを!」(山下)、「頑張るよ」(伊藤)などと絶妙の掛け合いで息の合ったところを見せ、「イッテンヨン、誰でもいいから来い! 誰でもいいよ!」(伊藤)と来年1月4日後楽園大会での挑戦者を求めていた。