【RWS】吉成名高、3度目V&34連勝「来年、ワクワクすることが起こる」/一問一答

<ムエタイRWS(ラジャダムナンワールドシリーズ):第4回日本大会>◇1日◇神奈川・横浜大さん橋ホール

メインイベントでラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級(-115ポンド=52・16キロ)王座戦3分5Rが行われ、タイ人以外で史上初のラジャ3階級制覇を成し遂げている王者・吉成名高(23=エイワスポーツジム)が、挑戦者で前ラジャ認定ライトフライ級王者ペットヌン・ペットムエタイジム(18=フランス)にフルマークの判定3-0で圧勝。3度目の防衛を果たし、自身34連勝と記録を伸ばした。以下、試合後の吉成の主な一問一答。

-試合の感想を

「1R目からあんなにアグレッシブに攻めてくる試合は久しぶりだったので、ちょっといきなり来るなっていう印象はあったんですけど、冷静にさばいて5Rまでしっかり集中力を切らさず、大きな被弾もなく安全に試合ができたので。そこは自分の中で評価したいです」

-判定3-0の結果について

「まだ自分はタイトルマッチ、防衛戦でKOできてなかったので、KOしたかったです。ただ、KOだけが魅せる試合という感じでもないのかなと思うので。5R通しての技術だったり、ディフェンスの技術を見せられたのは良かったかなと思いました」

-2Rにボディストレートでダウンを取って、そのままKOで決まるかなという印象もありました

「そうですね。ヒジでも切れたし、ボディストレートも効いたし。そこから『絶対に倒されないように』という意志を感じて。そういう相手に対して倒しきる技術というのは、まだ僕にはないのかなという感じがあるんですけど、内容としては悪くはなかったなと思います」

-これだけ勝ち続けると対策もされてくる

「対策もされているというのは感じたんですけど、ただ僕のスピードはそんな簡単に対策できるものじゃないと思っているので」

-今年を振り返ると

「今年は何戦でしたっけ?(笑い)7戦ぐらいでした、たぶん。7戦7勝3KOの4判定みたいな。判定が多いですけどその分、経験値はたくさん詰めたかなと」

-来年の目標は

「来年はちょっと、すごく変化、ワクワクすることがたくさん起こるかなという状況なので。楽しみにしていてください。練習して、常に自分のベストを更新していくってことは変わらないので」

-今日の自己採点は

「60~70点ぐらいですか。倒せたら100点だったんですけど。でも被弾もなく、自分で蹴った足を少し痛めてしまったんですけど、それ以外の受けたダメージはないので、そこは良かったです」

-来年は変化のある1年ということですが、もう少しヒントをいただけますか

「いろいろ中川会長はじめ、(トレーナーの)クンさんだったり、周りの皆さんと話して今後の僕の道というかが決まると思うので。ちょっと楽しみにしてもらえたらなと思います」

-今日もハンサムな顔が全く崩れずに終わりました

「ハンサムとは思わないですけど良かったです(笑い)」

-左足はいつ痛めたんですか

「3R目です。ミドルを蹴った時にヒジでガードされて。あれうまかったですね。(ヒジの先端で)こう受けてきて、めっちゃ痛かったですね。蹴った時にパーンととなって、その後、しびれたんですよ、足が。折れたかなと思って。でも折れてなかったです。靱帯(じんたい)を痛めてるって言われたけど、そんなひどくないって。普段からいっぱい蹴ってるんで。自分の足も思ったよりやわじゃなかったなと思いました」

-年末もう1試合いきませんか

「いや、ちょっと(笑い)。さっき冗談で中川さんから『来週試合だな』って言われて、ゾッとしましたね(笑い)。でも回復が早いのも僕の強みだと思うので。これ1カ月くらいダメかなと思ったけど、1週間とか経つと意外と動けちゃったりするので。治ったらまたすぐ頑張ろうかなと」

-今回はワイクルー(試合前の師へささぐ踊り)に相撲を取り入れました

「相撲のワイクルーは僕、日本でやったことなくて。でも、なんせペットヌン選手が無表情だったんで怖くて。やった後、気まずくなっちゃって、とりあえずお辞儀だけして『ごめんなさい』っていう感じで(笑い)」

-ペットヌン選手の態度については計量の時も言及していました

「前日計量であいさつした時に僕、スルーされちゃって。その後(のルールミーティング)もペットヌン選手だけセコンドを残して帰っちゃったりとか。選手としてやるべきことだったりリスペクトは、10代の若い選手なんで、そういうのを持ってほしいなっていうのは思いながら試合をしてました。試合後、あいさつした時も、悔しいのは分かるんですけど、もうちょいこう…。僕はアウェーに来てくださってという気持ちを込めてお礼をしたんですけど。もうちょい伝えたかった部分はありました」