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15メートルの高さから姿を現した2人が、少し、また少しとステージに近づくにつれて客席の高揚感も高まった。堂本光一(46)は「こんばんは。堂本光一です」、堂本剛(45)は「お時間作ってKinKi Kidsのライブに来ていただき、ありがとうございます」と集まった5万5000人にあいさつ。赤と青、2色の光がきらめく会場で「硝子の少年」「愛のかたまり」など全20曲を披露した。 昨年12月31日から1日にかけてのYouTube生配信で「DOMOTO」への改名を発表したばかり。今夏ころ、97年のデビューから約28年間慣れ親しんだ「KinKi Kids」の名に“ピリオド”を打つ。剛は「あらためて名字になろうということで」と触れ、光一は「(改名は)前から話していたことで。もちろん、今までの曲も大事に歌っていきたいと思います」と、ファンを安心させるように呼びかけた。
東京ドーム公演はこの日で67回目。デビュー翌年から続く自身の持つ同所での最多公演数記録を塗り替え続けている。光一は「奇跡みたいなものですよね。こんなに長く2人でやらせてもらえて。デビューして間もなくから毎年やらせてもらえるのは、すごいことですよ」とかみしめた。
光一が「こんな動けるおじちゃんなかなかいないよ?」「Snow Manじゃなくていいの? ラウールの方が足長いよ」とおどければ、剛が「それはそうですよ」と和ませる。美しい歌声も、関西弁の混ざる親しみあるトークも、長年変わることはない。
KinKi Kidsとしては13日の最終公演で累計513公演となり、総動員数は1053万6900人に達する。2人で打ち立てた金字塔。光一は「『DOMOTO』になりますが今後もよろしくお願いします」、剛は「こうして皆さんにいただいた愛をいつまでも伝えていきたいと思います。今日もたくさんの愛をありがとうございました」と投げかけた。2人は2人らしく、歩みは続いていく。【望月千草】
○…冒頭、2人は上下白の衣装で登場。「硝子の少年」でデビューした当時の衣装をモチーフとしたデザインで、光一は「17歳から46になっても着れるアピールです」と笑いつつ、「10代の頃と比べると石が増えました。当時ね、いろいろ言われてたんですよ。デビューしたてだから布が足りてなかったとか」と回想。剛は「切ないですね。そんなこと言われていたんだ」と懐かしんでいた。
○…後輩グループのふぉ~ゆ~が約7年ぶりにKinKi Kidsのサポートについた。光一の主演舞台「Endless SHOCK」で共演するなど、関係性が深い間柄。当初は出演の予定はなかったが、先輩たちのためにとスケジュールの合間を縫って実現させた。この日も4人は舞台の稽古終わりに足を運んでステージを支え、光一は「ふぉ~ゆ~は主役もやってるし舞台もやってる。それなのに駆けつけてくれたのが本当にうれしいよ」とねぎらった。