石破首相また塩答弁 選択的夫婦別姓実現の決断求める指摘に「動向を注視」と再びのゼロ回答
石破茂首相は2日の衆院代表質問で、9月の自民党総裁選時と現在とで、選択的夫婦別姓の実現に向けた発言が「後退」していることについて問われたが、「国民の意見や国会の協議の動向を注視していく」などと述べるにとどめた。
立憲民主党の石川香織衆院議員の質問に答えた。
石川氏が「石破総理は総裁選の時に、『実現は早いにこしたことはない』と発言されていた」と述べると、本会議場は大きな拍手に包まれた。一方、石川氏は「総理になった後の10月の国会答弁では『国民の間にさまざまな意見があり、さらなる検討をする必要がある』と大幅に後退している」と述べ「総理、衆院選をへて、選択的夫婦別姓に賛成する政党の議員数は大幅に増えました。国内外の機運も高まっている今、実現を決断するべきではないですか。『さらなる検討』はいつまでに終えるつもりですか」と、たたみかけた。
これに対し、石破首相は「夫婦の氏に関する具体的な制度は、各党においてさまざまな考え方がある。政府は引き続き、国民の意見や国会の協議の動向を注視していきます」などの塩答弁にとどめた。質問にも正面から答えておらず、再びの「ゼロ回答」となった。