種目： 男子400ｍ個人メドレー金メダル、男子200ｍ個人メドレー銀メダル、男子800ｍリレー銅メダル、男子200ｍ自由形７位

生年月日： 1994/08/15

身長・体重： 177・71

出身地： 栃木県小山市

所属： 東洋大

主な実績： 作新学院高３年だった2012年ロンドン五輪で400ｍ個人メドレー銅メダル。2014年アジア大会で４種目優勝、大会最優秀選手に。

　４年前、高校生メダリストとなった。あの北島康介もなしえなかった快挙だった。その後のあゆみも順調だった。世界選手権、アジア大会などで実績を積み上げ、日本のエースにのし上がった。そこに大きなアクシデントが待っていた。

　昨年６月、フランス合宿中に自転車で転倒し右肘を骨折した。プール外での負傷で世界選手権の欠場を余儀なくされるとともに、長期休養せざるを得なかった。「情けない」と悔しがった。練習を再開しても完全にひじが伸びない状態が続き、完治には結局半年ほど要した。

　ただ、そんな中で成長した部分もあった。どちらかといえば本音を心にしまっておく性格だったが、周囲とのコミュニケーションの大事さを知り、自らの意思をはっきり口にし始めた。指導を受ける平井コーチとも、より深い話を交わすようになった。2020年東京五輪へと続く自らの水泳人生にとっては、大事な「休養期間」だった。

　リオでは自由形を含む３種目以上の出場が予定されるが、まず期待されるのは日本記録（４分７秒６１）を持つ４００メートル個人メドレーだ。同学年のライバルで昨年の世界選手権覇者の瀬戸大也（２１＝ＪＳＳ毛呂山）とともに頂点を狙う。