仙台育英・須江航監督が考える野球の競技人口減少への対策とは/インタビュー連載4

  • 24年7月、試合前のシートノックをする仙台育英・須江監督
  • 23年8月、甲子園決勝への意気込みを語る仙台育英・須江監督
  • 23年3月、報徳学園戦を前に選手たちにアドバイスを送る仙台育英・須江監督
  • 10月、生徒を集めメッセージを送る須江監督(手前)と仙台育英野球部の選手ら
  • 仙台育英・須江航監督(2024年7月撮影)

<仙台育英・須江航監督インタビュー4:最終回>

謹賀新年。日刊スポーツ東北6県版ではお正月特別企画として、18年から仙台育英(宮城)を指揮する須江航監督(41)のインタビューを全4回にわたりお届けします。

22年夏には東北勢初となる甲子園優勝、翌夏は同準優勝に導きました。昨年7月の新チーム始動からここまでの取り組みを始め、3月に卒業を控える3年生へのメッセージや競技人口減少問題についても語ってもらいました。【取材・構成=木村有優】

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仙台育英(宮城)・須江航監督(41)の新春インタビュー連載、最終回は野球が直面する競技人口減少の問題について聞いた。

夏の甲子園は1915年に第1回が豊中グラウンドで開催され、昨夏で106回を迎えた。1世紀を超える歴史を誇るが、日本高野連の加盟校数(硬式)は05年度の4253校が24年度は3798校、部員数は16万5293人が12万7031人。20年で学校は約10%、部員は約25%も減少した。休部や廃部、連合での大会出場など、取り巻く環境は年々厳しくなっている。

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